おばあちゃんがいつまでも楽しめるお庭へ【長寿の庭】
シルバーカーを押しながら、背の高い中空花壇のお花の手入れをするおばあちゃん。
いままで、外に出たがらなかったのに。
自分で肥料を買ってくるなんて。
立派な園芸療法。
太陽の光を浴びながら、緑と過ごす時間が増えたおばあちゃんの顔が
凄く生き生きと変わりました。- 施工タイプArray
庭の事は何処に問い合わせていいのか・・・
熊谷市のI様の所へお伺いした時に最初に言われた言葉でした。
家を建てたときに依頼した外構工事の業者は、ブロックやコンクリートは出来るが庭の事は分からないと
自分達の仕事が終わったら相談にも乗ってくれずに、去って行ってしまったそうです。
折角、家を新築して庭での過ごし方を楽しみにしていたのに。
半年間悩まれて、ご縁があり当社にお声がけして頂けました。
何をどうしていいのか分からない。
I様は庭で色々やってみたい事はあるのですが、何をどうしていいか分からない。
仰っていました。
これはI様に限った事では無く、皆さんがその様に思われて、悩んでいます。
これはお問合せを頂いた時のお庭の状態です。
I様のご要望をまとめると
・樹を何本か植えたい
・花壇も欲しい
・家庭菜園もやりたい(おばあちゃん)
・フリーに使えるスペースが欲しい
とこの様なことでした。
庭・エクステリア空間の効果を最大限に活用して、お客様の健康つくりに寄与する為に
がんばっ庭(煉創)が提案したコンセプト
まず、既存の駐車スペースから玄関までコンクリートのアプローチがあったのでアプローチの右と左のスペースの用途を分けて考えました。
向かって左側は既存のウッドデッキもありましたので、フリースペースとして活用し、芝刈りのストレスを軽減する為に少管理型の芝TM9を貼り、既に植えてある樹の縁をレンガで積み花壇に(これは芝止の意味があります)。
施工後はこんな感じ
デッキの前に植えた樹はシマトネリコの株立ちで通りからリビングが見えなくなる位置に
植え込んであります。
レンガのか段の高さは20cm程度にして高低差のアクセントを持たせてあります。
レンガ花壇を配置したもう一つの理由は、芝生の範囲を限定する事によって、芝刈等の
管理が楽になるという事にも配慮してあります。
おばあちゃんの部屋の前は活動的に土いじりが出来る様に!
アプローチの向かって右側はおばあちゃんの部屋の前になります。
おばあちゃん少し、足が悪くシニアカーを押しながら歩いているとお聞きしました。
でも、お花や畑仕事が大好き。
とお聞きしたので、足が悪くても活動的に土いじりが出来る様にまず、動線を決めてその部分は
コンリートを打設。
動線の周りには腰を下ろさなくても、土いじりが出来る様に地上から約70cm程の高さを持たせた
レンガ花壇を配置。
なぜ、レンガか?一つは曲線的なデザインが可能と言う事。
一つは部屋から見た時にブロック等のコンクリート製品に比べて温かみが伝わる事。
そして、レンガの魅力を最大限に引き出してくれる煉瓦職人の佐藤さんがいる事。
これが、いつも煉瓦をセレクトする理由です。
こんな感じになりました。
部屋から出てぐるりまわれる様な動線。
レンガ花壇を高くしたもう一つの理由は、おばあちゃんの部屋から庭を見た時に
お花等の植物が目線に近い高さで見れると言う事と、既にブロックとフェンスは
設置されていましたので、そこにツル性の植物を絡めさせる事が出来きて、
用途が広がる点があります。
園路の中は主に菜園として活用。
庭が完成して直ぐにおばあちゃんが歩いて、肥料やら花苗等を買って来て花壇や菜園いじり
を始められたと、お客様から連絡がありました。
太陽の光を浴びて、土をいじる事は人間の体にとって良い影響があると最近は色々な
メディアで取り上げられています。
あまり、部屋から出たがらなかったおばあちゃんが環境が整った事により、積極的に庭に出て
土いじりをはじめる。
庭の持つ魅力を感じさせて頂いた現場でした。